前回に続き、拍子についてのお話です。拍子は楽譜上に分数のような形で書かれます。たとえば4分の3拍子であれば、分数の分母に当たる位置に4、分子に当たる位置に3が書かれています。
分母の位置の数字は1拍とする音符を(例: 4ならば4分音符)、分子の位置の数字は1小節の中に何拍あるかを表しています。つまり4分の3拍子とは「4分音符を1拍として数えて1小節の中に3拍ある」という意味です。
同様に4分の4拍子は「4分音符を1拍として数えて1小節の中に4拍ある」ということであり、そう考えると、前回述べた2分の2拍子とは明確に区別出来ることがわかります。
音楽において拍子は大変重要です。拍子を正しく認識出来ていないといろいろな問題が起こります。時々見かける例として、2分の2拍子を4分の4拍子と勘違いしているケースがありますが、この場合テンポの設定がかなり遅くなります。また流れも滞るため、作曲家の意図した本来の曲想を表現出来なくなってしまいます。
そのほかには、3拍子なのに1小節の中に4拍あるとか2拍半しかないというような数えまちがいに気づかずに演奏しているケースもあります。
良い演奏が出来るよう、楽譜に書かれている拍子を正しく理解して頂けるとうれしいです♫
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