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ハノンの効用(2)

今回は前回の記事の

 

 ② 脱力の方法、リズム感が身につく


について書いてみます。

ハノンのレッスンをする際には、指を鍛える訓練と同時に、脱力の方法もお伝えしています。ハノンは1番〜20番までのような短い曲であっても、脱力が出来ないと手や腕がとても疲れます。21番以降になると倍の長さになるため、疲れが蓄積して痛みで最後まで弾き通せない場合もあります。

脱力を上手に行うためには手首が柔軟であることが大切です。そこで、脱力すべき箇所(主に弱拍)で手首を柔らかく持ち上げることなどを練習し、毎小節で適切な脱力を行います。これが出来るようになると、自然に強拍と弱拍の違いが現れてくるため、平坦ではなくリズム感のある演奏になります。この基本的な脱力法は、バッハのリズミックな作品などにもそのまま応用ができるため、ぜひハノンを使って習得して頂きたいと思います。


前回の記事の


③ 黒鍵と白鍵を自由に扱えるようになる


については、次回に記事にいたします。






 
 

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